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BZ系抗不安薬を飲み続けて大丈夫か---依存性や耐性ほとんどない 医師の指導に従い正しく服用

平成21年3月24日掲載

質問

70才の女性。寝つきが悪いため3年前から、就寝前にクロチアゼパム(商品名:リーゼ錠5mg)を1錠のんでいます。長い間のみ続けても、身体に影響はありませんか。

回答

クロチアゼパムは、ベンゾジアゼピン(BZ) 系の抗不安薬ですが、睡眠導入剤と同じように脳神経に作用し、特に催眠作用が強いので、睡眠導入剤としても使われています。

現在、日本において一般的に使用されている抗不安薬や睡眠導入剤のほとんどはBZ 系薬剤で、主に視床下部および大脳辺縁系に存在する BZ受容体に結合し、抗不安作用、鎮静作用、催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用を示します。BZ 系薬剤は、不眠症などの精神的緊張や不安を和らげ、寝つきをよくするため、日中のQOL(生活の質)が大幅に向上します。

このような薬を飲み始めると、止められなくなると心配される方もいますが、BZ 系薬剤は、医師の指導に従って正しく服用していれば、止められなくなること(依存性)や、長期に服用し続けても効果が弱まること(耐性)はほとんどありません。

また、睡眠導入剤の効き目が翌朝まで残り、頭がボーっとしてしまうことや、まれに一時的な健忘が生じることがありますが、これは「頭がボケる」こととは全く意味が違い、副作用による一過性の症状です。

不眠症の治療においては、あせらずに薬剤がなくても眠れる自信を持てるように、医師の指導のもとでコントロールしていくことが大切です。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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