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高齢者の脱水状態防ぐ---暑さ自覚しにくい 意識して水分常備

平成21年3月18日掲載

質問

65才の女性。昨年夏、10日間の間に2回も熱中症にかかりました。医師に予防薬はないといわれました。私は、飲み物はお茶だけで、そのほかの飲み物は一切飲みませんが、お茶はたくさん飲んでいます。医師からはスポーツドリンクを飲むよう勧められました。夏に向けて、今から何を心がけていけばよいか教えてください。

回答

熱中症を防ぐための日常生活での注意事項は、(1)暑さを避け、(2)服装にも工夫し、(3)こまめに水分を補給し、(4)急に暑くなる日(冷夏でも)に注意します。

高齢者は、体温調節機能の大切な役割を果たしている発汗と血液循環が、老化により低下し、また、体内水分量が少なくなるので、脱水状態を起こしやすくなっています。

さらに、のどの渇きの度合いが弱くなり、温度に対する皮膚の感受性が低下するため、暑さを自覚できにくくなります。

そのため、(1)寝る前にも水分を補給し、(2)枕元にも水分を常備し、(3)入浴はぬるめで短時間を心掛け、(4)部屋に「温度計」を置き、高齢者本人あるいは家族が、部屋の温度をこまめに計り、部屋の温度を把握することも重要です。

水分補給には、アルコールを避け、水道水やお茶、また、水分の吸収を良くするために市販のスポーツドリンクを3倍くらいに薄めて、塩分を加えて飲むのが適当です。

スポーツドリンクがない場合は、水1Lに砂糖小さじ4、塩小さじ半分(スティックシュガー2本と塩ひとつまみ)を混ぜて作ることができます。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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