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グレープフルーツは血圧下げるか---降圧薬の効き目強める作用、注意

平成21年3月17日掲載

質問

グレープフルーツと血圧の薬は相互作用があり、一緒に飲むと効き目が強く出て血圧が下がりすぎると言われました。グレープフルーツジュースが大好きなので、薬をやめてグレープフルーツジュースだけで血圧を下げようと思いますが、1日どのくらい飲めばよいのでしょうか?

回答

グレープフルーツジュースで薬を飲んだり、グレープフルーツを食べたりすると、グレープフルーツに微量に含まれる「フラノクマリン」という物質が、薬を分解する小腸の酵素の働きを阻害します。そのため、薬の代謝が遅くなり、極端に効き目が強くなり、血圧が下がりすぎることになってしまいます。

つまり、グレープフルーツは、血圧を下げる効果があるのではなく、薬の効果を強める働きをするので、グレープフルーツだけで血圧を下げることはできません。

また、血圧の薬のすべてがグレープフルーツと相互作用を起こすわけではなく、カルシウム拮抗薬と言われる降圧薬の一部、そして、コレステロールを下げる薬のアトルバスタチン(商品名:リピトール)、抗てんかん薬のカルバマゼピン(商品名:テグレトール)などとの相互作用が報告されています。

同じ柑橘類でもミカン、レモン、スイートオレンジなどは安全と考えられていますが、ライム、ビターオレンジ、ポメロ、スウィーティなどはグレープフルーツと同じ作用があるとされます。

全く問題がない血圧の薬もあるので、柑橘類がお好きな方はかかりつけ医に相談しましょう。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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