このページのトップ

現在の位置: トップページおくすり相談静岡新聞「薬の相談室」平成20年4月から平成21年3月 › 鼻炎薬による集中力の低下心配---気づきにくい能力ダウン 自分に合った処方せん薬を



ここから本文です

鼻炎薬による集中力の低下心配---気づきにくい能力ダウン 自分に合った処方せん薬を

平成21年2月24日掲載

質問

受験生の息子。花粉症の薬を飲んでも、眠くもだるくもならないのですが、受験勉強の集中力が低下する『インペアード・パフォーマンス』という状態に陥ることがあると聞き心配しています。

回答

花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状改善には、抗ヒスタミン薬(ヒスタミンの働きを抑える薬)が広く処方されています。この抗ヒスタミン薬は、脳内のヒスタミンを抑制することにより、眠気やだるさを引き起こすことがよく知られています。

しかし、このような眠気やだるさの副作用をはっきり自覚していなくても、集中力や判断力、作業能率が低下してしまう「インペアードパフォーマンス」という状態に陥ることもあり、日本語では「気づきにくい能力ダウン」とも言われています。

例えば、ワープロで文字を打ち込んだり、簡単な計算をしたり、あるいは、受験勉強のために英単語を覚えたリ、数学の間題を解いたり、という場面で、自分はしっかりしているつもりなのに、何故かミスが多く、効率が悪いことがあります。

インペアード・パフォーマンスの原因は、抗ヒスタミン薬の成分が脳内に移行することであると考えられていますが、最近の抗ヒスタミン薬には脳内に移行しにくく、インペアード・パフォーマンスに陥らない薬もあります。

花粉症の時期でありながら高い集中力が求められる受験生や、判断力の低下が事故に直結するドライバーは、かかりつけ医に相談し、その人にあった花粉症の薬を処方してもらいましょう。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

このページの先頭へ戻る