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高齢者が使用避ける薬のリストについて---ホームページに掲載 潜在的な危険性で判断

平成21年1月22日掲載

質問

68才男性。新聞などで、高齢者が使用を避ける薬剤のリストがあると知りました。どのようなリストですか?

回答

2008年4月、「高齢患者における不適切な薬剤処方の基準」が発表され、一部の新聞等で報道されました。

これは、アメリカで用いられている処方基準の日本版と位置づけられ、65歳以上の高齢者に対して使用を避けることが望ましい薬剤がまとめられています。

日本版では「疾患・病態によらず一般に使用を避けることが望ましい薬剤」(46種類)と「特定の疾患・病態において使用を避けることが望ましい薬剤」(25種類)についてのリストが作成され、国立保健医療科学院ホームページhttp://www.niph.go.jp/に「高齢者は避けて欲しい薬のリスト」が掲載されています。

選定基準は、副作用などのリスクが治療効果を上回る可能性があること、代替薬が存在することで、副作用が実際に起こった事例を集めたものではなく、潜在的な危険性で判断されたものです。

リストに挙げられている薬の種類は、催眠鎮静薬、消炎鎮痛薬、抗うつ薬、消化器用薬、循環器用薬、抗ヒスタミン薬などさまざまで、「使用を避けることが望ましい」薬剤ですので、使用してはいけないものではありません。薬剤によっては、高用量の使用は避けることが望ましいとされているものの、低用量の使用についてはリストに記載がないものもありますので、冷静な対応が必要です。

高齢になると、一般に薬の効果の持続時間が長くなったり、副作用が出やすくなったり、他の病気への影響が出やすくなります。治療のため薬をのんでいる場合は、体調の変化に気をつけ、主治医に報告・相談することが大切です。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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