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プロプラノロール、片頭痛に効くか 高血圧など合併症患者に向く

平成20年12月16日掲載

質問

35才女性。片頭痛の予防薬としてプロプラノロール(商品名:インデラル)を処方されたのですが、インターネットで調べると不整脈の薬でした。大丈夫でしょうか?

回答

不整脈(頻脈)、高血圧、狭心症の治療にも使用されるβ遮断薬(プロプラノロールなど)は、片頭痛の保険適用はありませんが、欧米ではプロプラノロールが片頭痛予防の第1選択薬として用いられています。

日本の慢性頭痛診療ガイドラインでも、高血圧や冠動脈疾患、頻拍性不整脈などの合併症をもつ片頭痛患者に勧められています。ただし、心不全や喘息などのある人には使用できません。

片頭痛予防の保険適用がある薬には、日本で開発されたカルシウム拮抗薬の塩酸ロメリジン(テラナス錠、ミグシス錠)があります。この系統の薬は、降圧薬として広く使用されていますが、片頭痛予防薬として以前より使用されてきたものもあります。

また、降圧薬のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬も、高血圧の治療のためにACE阻害薬(リシノプリル、エナラプリル)を服用した患者に片頭痛の頻度や程度の軽減が認められ、アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)であるカンデサルタンも有用性が示されています。片頭痛と高血圧症が併存する場合、これらの薬剤の積極的な使用が勧められます。

その他、神経細胞の興奮性を抑制する抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム)や、片頭痛に関係の深いセロトニンの代謝を改善することにより片頭痛をの予防する抗うつ薬(アミトリプチリン)が使用されています。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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