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授乳中の薬の服用 母乳に移行するが微量 医師と安全性確認して

平成20年12月9日掲載

質問

29才女性。授乳中ですが、体調を崩して受診したところ、薬を服用するよう指示されました。ミルクにしなくてもよいのか不安です。

回答

世の中には多くの薬がありますが、お母さんが薬を使用すると、ほとんどの薬は母乳中に移行するといわれています。しかし、ほとんどの薬は、「母乳中に移行はするが、その量は非常に少ない」ことが知られています。

近年になり母乳の研究が進み、母乳栄養の良い点が分かってきました。感染予防や免疫系あるいは神経系発達に対する優れた効果、また母児間の愛着形成を促進させる点などにより、母乳育児が勧められ、強く希望する家庭も増加してきています。

日本では赤ちゃんへの影響を心配しすぎるあまりに、必要以上に母乳を中止する傾向があるといわれています。一般に広く「お薬を飲んでいると母乳をあげられない」といわれており、お母さんが薬を飲むのを止めてしまったり、人工乳(粉ミルク)に代えて母乳を中止したりしてきました。

国立成育医療センターの妊娠と薬情報センターでは、海外の様々な最新の医学的研究報告に基づいた情報から、「安全性が確立している薬」「有害性が確立している薬」の2つの表を作成し、インターネットで公開していますので参考にしてください。

どのような場合も「お母さんの治療上の有益性」と「赤ちゃんへの安全性」を医師と十分に相談した上で、個々のお薬についての十分な情報をもとに、主治医の先生と相談しながら決めていくことが大切です。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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