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突発性難聴発症後、耳鳴りに悩む 音楽療法や薬物療法で緩和

平成20年11月12日掲載

質問

66才女性。突発性難聴のあと耳鳴りがするようになりました。ビタミンB12(商品名:メチコバール)、カリジノゲナーゼ(カルナクリン)、アデノシン三リン酸(アデホス)などの薬をのんでいますが、のみ続ければよくなるでしょうか?

回答

突発性難聴とは、突然、何の前ぶれもなく耳が聞こえにくくなる病気で、多くは片方の耳だけに起こります。疲れやストレスがたまっていたり、体調が悪い状態が続いたときに発症する傾向があります。10代から70歳を越える高齢者まで、幅広い年齢層で発症しますが、働き盛りの年代の人に多く見られます。難聴だけでなく、耳鳴り(90%)やめまい(30%)を伴うことが多くあります。

耳鳴りは、周りでは音がしていないのに耳の中で不快な音が聞こえるものをいいます。残念ながら現在のところ、耳鳴りを完全に消してしまう治療法はありませんが、耳鳴りを気にならない音に変える治療(音響療法:補聴器に似た機器を1日数時間つけて、耳鳴りより小さな音を流す治療法。耳鳴りを気にならない音として、脳と耳に認識させる。)や、精神的なストレスを和らげる治療(カウンセリング、薬物療法;筋弛緩薬,抗うつ薬,抗不安薬,睡眠導入薬)が行われています。ほとんど意識せずに暮らせたり、あるいは長期間かけて治る場合もあります。

突発性難聴では約30%の人は難聴、耳鳴りの症状が完治します。処方されているビタミン剤などは、突発性難聴によって障害された感覚細胞や、聴神経に栄養を与え、機能を回復させるための薬ですので気長にのんでください。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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