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ピロリ感染症治療薬の副作用 下痢や味覚異常など 主治医と話し合い服薬

平成20年10月7日掲載

質問

73才の女性。胃の内視鏡検査の結果、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)が認められランサップ(商品名)という薬が処方されました。この薬は副作用がとても強いと聞き、服用を躊躇しています。もっと穏やかな薬はありませんか。なお、持病のための薬を何種類か服用中です。

回答

今まで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、攻撃因子(ストレス、アルコール、胃酸など)と防御因子(胃粘液、粘膜血流など)のバランスが崩れることによって発症すると考えられていました。しかし、近年、ピロリ菌という特殊な細菌も有力な原因の一つであることが明らかになり、ピロリ菌を除菌することで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発を著しく抑える事ができるようになりました。

ピロリ感染症の治療のため使用されるランサップは、胃酸の分泌を抑制することにより抗生剤の抗菌作用を高めるタケプロンカプセルと、ピロリ菌に対し抗菌作用を示すクラリス錠、アモリンカプセルの3種類が1つのシートに入っており、一週間服用することで、約8から9割の方は除菌に成功すると報告されています。

この薬をのむと軟便・下痢などの消化器症状や味覚異常、舌炎、口内炎が起こることがありますが、途中でやめると耐性菌ができることもあり、副作用によっては残りの薬を最後まで7日間のみ続ける必要があります。また、持病のための薬も併用する場合もありますので、主治医とよく話し合い服薬してください。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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