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紅麹のサプリは有効か 医薬品ほどの効果はない 治療薬服用中は避ける

平成20年9月18日掲載

質問

52才女性。高脂血症でシンバスタチン(商品名:リポバス)が処方されていますがなかなか下がりません。紅麹(ベニコウジ)のサプリメントが効果があると聞きましたが本当ですか?

回答

紅麹は米に紅麹菌を植菌して発酵させたもので、中国やジャワで古くから食品の着色料などとして、また、「紹興酒(老酒)」を作るときにも使用されてきました。紅麹の中国語名は「紅曲」であり、古くから漢方素材にも用いられています。

日本でも、沖縄の伝統的食品の一つである「豆腐よう」は豆腐を泡盛と紅麹に漬け込んで熟成させたものです。赤くて、とろっとした液体をまとっていますが、この色は紅麹が作り出す天然の色素によるものです。

紅麹にはロバスタチン(モナコリンK)という成分が含まれています。ロバスタチンは体の中でコレステロールが作られるのを阻害する作用があり、この結果、肝臓でコレステロールが作られるのを抑え、血液中のコレステロールを低下させます。この成分は日本では承認されていませんが、海外では高コレステロール血症の治療に用いられています。

紅麹のサプリメントは、このような作用を期待して、錠剤、カプセルなどの形態で市販されています。サプリメントに含まれるロバスタチンは多くはなく、医薬品の治療のかわりにはなりませんが、シンバスタチンをはじめとするHMG-CoA 還元酵素阻害薬やフィブラート系薬を服用中の場合は、紅麹の使用は避けるべきです。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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