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糖尿病でインスリン注射勧められた 血糖の制御に早期使用も

平成20年7月30日掲載

質問

54才男性。半年前から糖尿病の薬を飲んでいたのですが、なかなか血糖値が下がらないので、医師から「1日1回だけインスリン注射を使いましょう」と言われました。それほど悪くなってしまったのでしょうか。自分で注射するのは怖いので、なんとか飲む薬だけの治療はないのでしょうか?

回答

糖尿病(2型)は血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値が高いまま放置すると、神経や目や腎臓などに障害を起こしたり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化を引き起こすこともわかってきました。

治療は基本的に食事療法、運動療法、薬物療 法の3つを組み合わせて行われます。薬物療法には、飲み薬とインスリン注射薬があり、従来は飲み薬の効果が弱い場合にインスリン注射薬を使用していました。しかし現在では、早い時期からインスリン注射薬を使用して、血糖コントロールを良好に保つ方法も積極的に行われています。インスリン注射薬と飲み薬を一緒に用いたり、インスリンの分泌機能が回復し、インスリン注射薬から飲み薬に変える場合もあります。

インスリン注射薬には、1日3回食前に注射するタイプと、寝る前などに1から2回注射して1 日中穏やかに血糖値を下げるタイプがあり、病状に合わせて用います。

このように、インスリン療法は糖尿病治療の最終手段ではありません。一度インスリン療法を始めてしまうと一生続ける必要があるというのは誤解です。インスリン療法を勧められたらわからないことは医師、薬剤師に相談し、積極的に受け入れましょう。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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