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予防接種受けたが百日咳に 大人になってかかる人も マクロライド系抗菌薬有効

平成20年6月9日掲載

質問

26歳の男性。以前風邪で処方してもらった薬をのんでいましたが、せきが治まらないので病院にかかったところ『百日咳』と言われました。子供の頃にワクチンを受けたのですが効果はなかったのでしょうか?

回答

百日咳とは、百日咳菌の感染によって起こる急性の呼吸器感染症です。感染力が強く咳やくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や接触感染で広がります。風邪のような症状で始まり、その後せきの回数が増え、短いせきが連続的に起こり、息を吸う時に笛のような「ヒュー」という音が出る特徴的な発作がみられますが、大人では咳は長期間続くものの、典型的な発作性の咳は見られません。

百日咳には、予防接種(ワクチン)があり、百日咳・破傷風・ジフテリアの3種が一緒になった三種混合ワクチン(DPT)として接種されています。しかし、ワクチンの効果は一生続くわけではなく、子どもの頃にワクチン接種を受けても、大人になってかかる人が出てきます。最近は、2週間以上続くしつこい咳の症状を示す人の2割近くで百日咳菌の関与が明らかになったという研究結果も報告され、20代から40代の人が比較的多いようです。

百日咳に対する治療では、エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が使われ、特に早期のうちに使うと有効です。

咳を早く治すためにも、しつこい咳がなかなか取れない場合は、早めの受診が勧められます。

大石順子 社団法人静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター主幹

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