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トクホって何? 体に作用する機能高い食品

平成20年4月25日掲載

メタボリック症候群対策のための特定健診を行う制度が4月から始まり、トクホマークがついた食品への関心も高まっている。上手な利用法を県薬剤師会の大石順子主幹(栄養情報担当者)に助言してもらった。

助言

特定保健用食品(通称:トクホ)は、平成3年にできた制度で、製品ごとに厚生労働省から許可を受け、マーク(参照)がつけられている食品です。他の食品と違うのは、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含み「血糖値が気になる方のお茶」や「体に脂肪がつきにくい食用油」など、生活習慣病の一次予防に役立つ食品です。

基本は、バランスのとれた食生活ができるように努力すること。その上で、どの保健の効果が必要なのか考え、トクホを食品の1つとして利用しましょう。

薬との飲み合わせ注意

体に作用する機能が高いため、薬との飲み合わせには注意が必要です。例えば「血圧が高めの方のトクホ」は血圧を下げる薬と同じメカニズムを持っています。2つを飲み合わせることにより相互作用で血圧低下作用が強まったり、せき、高カリウム血症などの副作用が発現しやすくなることがあります。薬を飲んでいる人は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

多量にとることにより予防の効果が高くなったり、疾病が治るわけではありません。1日の目安量などを必ず確認し守るようにしてください。注意したいのは、個々のトクホの摂取は常識的な範囲であっても、成分が同じトクホを重複してとった場合は、結果的に過剰摂取したことになります。例えば、難消化デキストリンという成分は「お腹の調子を整える食品」と「血糖値が気になり始めた方の食品」の両方に含まれています。

効果的に使う

トクホの効果を最大限に期待できるように摂取しましょう。例えば、「体に脂肪がつきにくい食用油」を利用するときは、普段の油脂量も減らします。「体に脂肪がつきにくい」というのは、同じ種類の食用油と比較したときの効果ですから、油脂を少なくすることでより良い効果が期待できます。一方、「血糖値が気になる方のトクホ」は、食事として摂取した炭水化物や砂糖の吸収を抑えることにより、食後の血糖値の上昇を抑制する作用があるため、空腹時にのんでも意味がありません。

トクホは健康が気になり始めた人、普段の食生活のバランスが乱れがちな人が対象の食品です。天然にはわずかしか存在しない油脂が使われているものもあり、過剰摂取や長期摂取の影響など不明な部分もあり、対象にならない人が使う必要はありません。

詳しくは薬剤師や管理栄養士、また、栄養情報担当者(NR)、食品保健指導士、サプリメントアドバイザーなどの専門家に相談しましょう。また、医師の治療を受けている方は、薬との相互作用を避けるため、必ず医師または薬剤師に相談してください。

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