おくすり相談 Medicine

静岡新聞「薬の相談室」

排卵日検査薬の購入法—医師の処方せんを薬局の薬剤師へ

質問

36才の女性。妊娠を希望しているので、日頃から「妊娠検査薬」や「排卵日検査薬」をドラッグストアで購入していました。しかし、6月から法律が変わったからと言われ、「排卵日検査薬」を買うことができずにとても困っています。どうすれば入手できるのか具体的に教えてください。

回答

今年6月に薬事法が改正され、市販されている薬である「一般用医薬品」(OTC薬OTC医薬品)の販売制度が変わり、自分にあった薬を安心して購入し使っていただけるようになりました。

「妊娠検査薬」はOTC薬OTC医薬品の第2類医薬品に分類されたため、薬剤師だけでなく、登録販売者がいるドラッグストアなどの店舗でも購入できます。

一方、「排卵日検査薬」は、パッケージはあたかもOTC薬OTC医薬品の様な形態をしていますが、改正された薬事法には関係なく、従来から「医療用医薬品」なのであり、法律上の取扱いがまったく異なります。

「排卵日検査薬」を希望されるのであれば、基本的には、医師を受診して「処方せん」を発行してもらい、この「処方せん」を薬局の薬剤師に渡して購入して下さい。この時にかかる費用は保険がきかない自由診療となります。

薬局では、妊娠検査薬の使い方や妊娠初期における市販薬の使い方、また、必要に応じては受診勧告など、妊娠に関する様々な情報も提供しています。妊娠を希望され、薬について困っていることがあればかかりつけの薬局の薬剤師に相談してみて下さい。

(社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長
大石順子

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