静岡新聞「薬の相談室」
新型インフルエンザについて—感染疑う症状あれば県、保健所に電話相談
質問
鳥インフルエンザから新型インフルエンザになると思っていましたが、豚インフルエンザも関係あるのですか?昨年末にインフルエンザの予防注射をしましたが、効果はあるのでしょうか?
回答
政府が想定していた新型インフルエンザは、強毒性であるH5N1型の鳥インフルエンザから変異するもので、パンデミックとなった場合、国内の死者数は64万人としていました。
今回発生した新型インフルエンザはH1N1型の豚インフルエンザから変異したもので、日本で毎冬流行する「Aソ連型」と基本は同じ型です。過去に人に感染したことがあり、弱毒性とされています。
現段階では国内で感染が広がっていないため、メキシコなど発生国から帰国して10日以内に、季節インフルエンザと同様の急な発熱やせき、のどの痛み、頭痛、体の痛みなどの症状がある場合に新型インフルエンザが疑われます。
県では、新型インフルエンザの流行地(発生地)から帰国・入国者向けの相談窓口を県と各保健所に設置しています。発熱やせきといったインフルエンザに似た症状がみられる場合には、医療機関にかかる前に必ず電話にて相談してください。
相談窓口
(*):夜間、土日・祝日も受付
- 県厚生部(*) 054-221-8560
- 賀茂 0558-24-2052
- 熱海 0557-82-9125
- 東部 055-920-2109
- 御殿場 0550-82-1224
- 富士 0545-65-2206
- 中部 054-644-9273
- 西部 0538-37-2521
- 静岡市(*) 054-249-3173
- 浜松市(*) 053-453-6118
なお、昨年接種されたインフルエンザワクチンの有効期間は5ケ月程度であり、人型と豚型のウイルスの違いから効果は期待できません。
(社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長
大石順子