「災害薬事コーディネーター」とは?

災害時、県や地域と協力して医薬品の供給や薬剤師の手配を行います。

静岡県薬剤師会は、様々な活動を通じて、皆様の健康生活を支援していきます。
詳しくはホームページ、Facebook静岡県薬剤師会をご覧ください。

災害時について

「災害時のお薬の入手」について考えたことがありますか?非常時のために、お薬は1週間程度予備を持っておき、すぐに持ち出せるところに準備しておくことが大切だといわれています。万が一お薬を持ち出せなかったら、あるいは、避難生活が長引いて手持ちの薬がなくなってしまったら、どうしたらいいのでしょうか。

被災地での薬剤師の支援活動が広く知られるようになったのは、東日本大震災後の避難所での活動ではないでしょうか。このときの支援活動は過去の災害時の支援と異なり被災県知事からの公的要請に基づき派遣されました。日本薬剤師会の「東日本大震災における活動報告書」によると被災3県を除く44都道府県薬剤師会より延べ8,378人(実人数2,062人)の薬剤師が被災地に出動し、支援活動を行ったと報告されています。多くの薬剤師が被災地の救護所や避難所において、服薬指導・薬の割り出しや、医薬品使用に関する医師・看護師への助言、医薬品などの仕分け・管理、供給等の役割を果たしました。

災害時に求められる
「災害薬事コーディネーター」

災害時は医療ニーズに対して医薬品や医療材料などが圧倒的に少ないことが想定されますが、このような状況下においても、的確にニーズを把握し、医療が提供される必要があります。このような災害医療の中心的な役割を果たすのが、都道府県が任命した災害医療コーディネーター(医師)です。この災害医療コーディネーターを手助けし、医薬品に関するさまざまな要望や、医療救護活動に従事する薬剤師の調整を行う専門家のことを「災害薬事コーディネーター」といいます。災害薬事に精通した薬剤師で、災害本部などで支援医薬品等や医療救護活動に従事する薬剤師を総合的に調整をする役割を担っております。
大規模災害などで受診が困難な場合、お薬手帳でいつも飲んでいる薬を確認できれば、処方箋なしでも薬局で薬をお渡しできる特例が認められることがあります。普段飲んでいる薬の在庫がない場合は代替薬で対応したり、急な体調変化には新たな薬が処方されることもあります。お薬手帳に既往歴や副作用歴、アレルギー歴を記載しておき、普段からお薬手帳を携帯するようにしましょう。

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