ご挨拶
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この度、公益社団法人静岡県薬剤師会の会長に就任いたしました岡田国一(おかだくにかず)と申します。
私は静岡県の東端、熱海市の出身です。熱海と言えば最近、多くの若い観光客が訪れる観光地となりましたが、実際は人口3万4千人余りの小さな温泉都市です。 人口の48%が65歳以上と、非常に高齢化が進んでいる街です。また、2021年の7月には大規模な土石流災害が発災し、多くの犠牲者が出たことも記憶に新しいと思います。 未だに伊豆山地区は復旧途中であり、まだまだ多くの時間がかかると思われますが、熱海市民と一人として、また医療を担う人間として、 復旧に協力できることがあればしていきたいと思っています。そんな街から会長として薬剤師会を引っ張っていくのは大きなプレッシャーではありますが、 引き受けた以上は「不惜身命」の覚悟で重責を担う所存です。
さて、静岡県薬剤師会は「近くにいるというアンシンを」をスローガンに、地域の皆様のそばにいて、役に立つ薬局・薬剤師であることを標榜しています。 かつて街の薬局が、その地域の救急箱の役割を担っていたように、薬剤師が街の科学者として、医薬品の供給はもとより、 病気予防や重症化予防の役割を果たしていけるよう取り組んでいきたいと思います。私は、薬局・薬剤師が住民の方々の身近な存在であってほしい。 常にそう思ってやってきました。私たち静岡県薬剤師会も、地域住民、ひいては県民の皆様の近くにいて、安心できるためにお役に立ちたいと考えます。
日本は世界で有数の高齢者社会です。また、人口が減少し始めています。我が静岡県も同様にすごい速さで高齢化が進んでいます。この超高齢社会のニーズに対し、 薬剤師に何ができるのか?調剤やOTC医薬品提供のみならず、介護や在宅医療など、まだまだ薬剤師にできることは多くあります。 地域薬剤師会の皆様とも連携しながら、県民の健康維持、病気予防、介護用品や衛生材料の供給等、薬剤師が活躍する場はたくさんあります。 県民の皆様にとって身近な存在として、薬剤師が活躍していけるよう努力してまいります。どうぞよろしくお願い致します。公益社団法人静岡県薬剤師会
会長 岡田 国一