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アドヒアランスって何ですか---治療方針決定に参加、実行

平成22年3月25日掲載

アドヒアランスとは、聞きなれない言葉ですが、「患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること」を意味します。

日本では、どちらかと言えば、患者さんが医師や薬剤師などから指示された治療法を、指示の通りにきちんと守って実行するコンプライアンス(服薬順守)が行われています。しかし、欧米ではコンプライアンスよりもアドヒアランスが主流になりつつあります。指示されたことに従うというより、患者さん自身が責任を持って治療を進めていこうという考え方です。

例えば、高血圧や高脂血症、糖尿病などの慢性疾患の治療を行う場合、薬は嫌いだからと、決められた量より少なく飲むと、本来期待される治療効果が発揮されず、心血管系の病気が発生する可能性があります。逆に、飲み忘れたので次にまとめて飲むというような場合にも問題が発生する場合があります。

患者さんに薬をきちんと服用してもらうには、医療従事者の指示をいかに守らせるかだけではなく、患者さんに病気や治療の意義をきちんと理解してもらい、患者さん自身が治療に積極的に参加し、実行可能な薬物療法を計画、実行することが必要なのです。

アドヒアランスの低下によって、治療効果が出なかったり有害事象が発生したりすると、新たな治療が必要になるかもしれず、これは医療費の増加にもつながっていきます。

私たち薬剤師も患者さんと信頼関係を確立し、アドヒアランスを高めて行きたいと願っています。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター 所長 大石 順子
静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子

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