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オリンピック病---治療遅れての重症化注意

平成22年2月11日掲載

いよいよバンクーバー冬季オリンピックが開催されますが、夏季オリンピックが開催される年にオリンピック同様4年ごとの周期で流行がみられたマイコプラズマ肺炎は「オリンピック病」とか「オリンピック肺炎」と呼ばれていたことはご存じですか?幸い1988年の大きな流行があって以降は大きな全国流行はなくなり、今冬も新型インフルエンザ予防対策が奏功したため減っています。

マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマという病原体により起こります。症状は、痰を伴わない、乾いた咳が長く続くのが特徴で、多くは夜眠れないほどの激しい咳が出ます。また、透明な痰や白っぽい痰が出たり、高熱が出ることもあれば微熱が出たり、軽い悪寒を伴う場合もあり、総じてかぜと似たような症状が現れます。

かぜやほかの肺炎と間違いやすいため、治療が遅れて重症化してしまうことも少なくありません。子どもや若い年代の人に多いのですが、お年寄りにも増えつつあり、重症化して入院する人の数は若い年代の2倍近くになっています。

治療は、一般の細菌性肺炎に使われているペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生物質が使われます。症状が治まっても、咳やくしゃみによる飛沫感染を防止するために、薬を1週間程度のみ続ける必要があります。

マイコプラズマ肺炎の予防ワクチンはないので、うがいと手をていねいに洗うことが予防の決め手です。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター 所長 大石 順子
静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子

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