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授乳と薬---母乳移行は微量 まず相談を

平成21年12月17日掲載

風邪薬を飲んだ時、病院によっては授乳をやめるように言われたり、反対に続けても大丈夫と言われたこともあり、母乳を飲ませてもよいかどうか赤ちゃんへの影響が気になります。だからと言って薬を飲まずに痛みを我慢したり、薬を飲んだから授乳を控えたりするのはどちらもとてもつらいことです。

世の中には多くの薬がありますが、お母さんが薬を使用すると、ほとんどの薬は母乳中に移行します。しかし、赤ちゃん自身が風邪にかかった時に処方される薬の量に比べて、母乳に出る薬の量は非常に少なく、赤ちゃんへの影響は非常に低いと考えられます。

また、実際に、赤ちゃんに困った副作用が出たという報告もほとんどありません。多くの薬は「母乳中に移行はするが、その量は非常に少ない」と考えられ、新型インフルエンザの抗ウイルス薬を服用している場合も、赤ちゃんへ感染させないように配慮して授乳することが可能です。このように薬をのむお母さんが、授乳をあきらめなくてはいけないわけではありませんし、薬をやめる必要があるわけでもありません。

近年になり母乳の研究が進み、母乳栄養の良い点が分かってきました。感染予防や免疫系、神経系発達に対する優れた効果、また母児間の愛着形成を促進させる点などにより母乳育児が勧められ、強く希望する家庭も増加してきています。

授乳については、個々の薬の十分な情報をもとに、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師と相談しながら決めていくことが大切です。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター 所長 大石 順子
静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子

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