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「患者さんの物語」をお話ください---対話を通じ複雑な問題ときほぐす

平成21年8月27日掲載

静岡県薬剤師会は、県内4カ所に「薬の相談室」を開設しています。相談電話には、「血圧の薬は一生飲み続けないといけませんか?」、「もう、だいぶ血圧が落ち着いたから薬をやめていいですか?」と尋ねていらっしゃる方がいます。治療を続ければ高血圧が「治る」と考えている方の場合、いつまでも薬を飲み続けること自体が納得できず、このような質問になる訳です。

そこで、「薬を飲んで常に血圧を下げていることにより、心臓や血管の病気の発症を予防できることが治療です。お薬は続けましょう。」ということを話しています。

病気や死は非常に個人的なできごとです。患者さんは自分の病気を主観的な体験としてとらえ「患者さんの物語」を作っています。中には、医学的に正しいことでも、すんなりと受けいれることが出来ずに作成された「患者さんの物語」も多く存在し、テレビドラマのように短時間で解決するものばかりではありません。

患者さんが語る病の「物語」を尊重し、治療者と患者さんの間で交わされる対話を、治療の重要な一部であると見なす医療を「物語と対話に基づく医療」と呼んでいます。

私たち薬剤師も治療側の立場として、対話を通じて複雑な問題を解きほぐして、患者さんの安心と納得を得るような温かな医療の担い手になって行きたいと思っています。

薬についてわからないことは遠慮せずに、かかりつけの薬局、薬剤師に相談し、ともに「治療」という物語を創り上げ、双方が満足できる医療に近づけていきましょう。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター 所長 大石 順子
静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子

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