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熱中症になりやすい薬?---発汗抑える作用に注意

平成21年7月30日掲載

きびしい暑さの日が続きますね。毎年この時期は「熱中症」にかかる人が多く、健康な成人でも天候不順と、気温の高低差も激しいため体調をくずしやすく、乳幼児や高齢者などの体温調節が苦手な人達にとっては体調の管理に特に注意が必要とされる時期です。

このような中で、気をつけたいのは、抗コリン作用を持つ薬の服用です。

そもそも発汗は、視床下部の体温調節中枢が体温の上昇を感知して、遠心性にコリン作動性交感神経を介して、全身の汗腺に伝えられることで起きる体温調節機能です。つまり、汗を出すことにより、体温の上昇が抑えられているわけです。

しかし、薬の中には、この働きを邪魔する抗コリン作用を持つものがあり、発汗を抑制するために熱中症が起きやすい環境が作られることになります。

パーキンソン病や頻尿の薬などの一部に強い抗コリン作用を持つ薬があります。また、乗物酔止め薬、総合感冒薬、咳止め、胃腸薬の中に入っている場合もあります。このような薬を服用中は、日中の高温下で激しい運動や仕事をすると熱中症になりやすいことを認識し、心配があれば薬剤師に相談してみてください。

特に高齢者は、体温調節機能が低下してきており、影響を受けやすいので注意が必要です。

今年の夏もまだまだ暑い夏になりそうです。水分を十分に摂取し、睡眠不足や暴飲暴食をせずに体調を管理して上手に暑さを乗り切りましょう。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター 所長 大石 順子
静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子

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