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6.常習性便秘には塩類下剤

平成19年7月6日掲載

健康状態を表現するのに「快食、快眠、快便」という言葉がありますが、どれ一つ欠けても健やかな日々を送ることはできません。そのなかでも、排便はデトックス(解毒)という観点からも重要です。ライフスタイルの改善(水分・食物繊維・乳酸菌・運動・排便反射の利用など)で便秘が解消されるのが望ましいのですが、薬が必要な時期もあります。

日常問題になるのは、大腸の機能異常による常習性便秘ですが、抗うつ剤や末期がんの疼痛コントロールで使用する麻薬性鎮痛剤服用時では薬剤性の便秘が起こります。

常習性便秘にまずお勧めなのは、塩類下剤(酸化マグネシウムなど)です。人が摂取する水分の約90%は小腸で吸収されるのですが、その小腸内の水分再吸収を妨げ糞便をやわらかくし排便しやすくします。古くから使用されている薬で習慣性がなく長期に安心して使用できます。服用量や服用回数は便秘の状態に合わせて使用しましょう。

塩類下剤で効果がないときは、大腸刺激性下剤(センノシド・ピコスルファートナトリウムなど)が良いでしょう。結腸、直腸粘膜のアウエルバッハ神経叢(そう)を刺激してぜん動運動を促進し排便を促します。よく用いられている薬ですが、作用が強力で習慣性になりやすいため長期連用は避けるべきでしょう。
さらに強力な手段として、座薬や浣腸もありますが、大腸の器質的疾患が原因のこともあります。症状が続くときは診療機関を受診し、便秘の原因を確かめた上で根本的な治療に取り組みましょう。

静岡県薬剤師会
副会長 大村洋一

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