このページのトップ

現在の位置: トップページ薬剤師と薬局薬剤師に聞こう › 8.肩凝りにも葛根湯



ここから本文です

8.肩凝りにも葛根湯

平成17年11月21日掲載

冬になると、風邪の引き始めによく効くからと葛根湯を購入したり、あるいは風邪で医療機関を受診して処方薬として出されたものが残っていたりと、多くの家庭に葛根湯は常備されていると思います。

「葛根湯は風邪薬」と思われがちですが、本来、漢方薬は"証"に合わせてのむもので、葛根湯の"証"は風邪のひき始めでゾクゾク寒気がするときや、首筋や肩がこるような状態です。葛根湯に含まれる成分の麻黄(マオウ)には発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散させて治しますから、肩こりの場合はあまり難しいことを考えることなく、葛根湯を頓服でのむと効果が見られる場合が多いようです。ただし、麻黄には交感神経を興奮させる作用がありますので、高血圧や心臓疾患のある方は、夜寝る前の服用はやめたほうが良いでしょう。

また、風邪で服用する場合でも、3日から4日経って、汗が出てしまっている場合は他の漢方薬に変える必要がありますから相談してください。

現在では、保険医療にも漢方薬が使われており、その多くは携帯に便利で簡便に服用できるよう、エキス剤顆粒の製剤になっていますが、もともとは煎じ薬や丸剤、散剤のかたちでした。したがって、葛根湯も一旦お湯に溶いて、香りも楽しんでゆっくり服用すると、吸収も高まり効果も増すはずです。葛根湯の他にも「~湯」と名前のついたエキス剤は、同じようにお湯に溶かしてのんだ方が、口の中がざらつくこともなく、むせて気管の方へ誤嚥する危険も避けることができます。

静岡県薬剤師会 広報情報委員 高倉三智子
静岡県薬剤師会
広報情報委員 高倉三智子

このページの先頭へ戻る