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帯状疱疹後神経痛に悩む---第一選択薬の抗うつ薬投与 神経ブロックなど局所療法も

平成22年6月9日掲載

質問

67才の女性。帯状疱疹後の神経痛が辛いのですが、痛みを抑える薬はありますか?

回答

帯状疱疹の皮膚症状が改善しても、末梢神経が障害され、疼痛が持続している場合、帯状疱疹後神経痛(PHN)と言われます。PHNの痛みは神経障害性の疼痛なので、普通の痛みの発症機序とは全く異なり、いわゆる痛み止めとして使われている非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)はあまり効果がありません。

今のところ、第一選択薬としてある種の抗うつ薬が用いられ、心臓の病気がある場合は、抗けいれん薬のガバペンチン(商品名:ガバペン)が投与されることがあります。それでも痛みが強い場合は、麻薬(モルヒネあるいはコデイン)の使用が考慮されます。また、局所療法として、トウガラシの軟膏や局所麻酔薬、神経ブロックなども行われます。

今年4月、海外では承認されていたPHNに適応があるプレガバリン(商品名:リリカカプセル)が日本でも承認され、新しい作用機序の薬として発売が待たれるところです。

帯状疱疹になった場合、PHNの発生率は約3%ですが、60歳以上の高齢者に多くみられ、初期重症な者ほど移行しやすいと言われます。抗ウイルス薬の早期投与がウイルスの増殖を抑制し、PHNの防止になります。

また、高齢で帯状疱疹にかかったことのない人は予防接種がすすめられます。日本では専用ワクチンはないので、任意接種で、水痘帯状疱疹ウイルスの「水痘ワクチン」を接種することになります。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長

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