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α-リポ酸摂取による副作用---特定の遺伝的素因と関連 症状が出たら中止し受診

平成22年5月27日掲載

質問

28才の女性。ダイエットにα-リポ酸がいいと聞いたので、サプリメントとしてとっていましたが、低血糖を起こすことがあると報道され驚いています。やめるべきでしょうか?

回答

α-リポ酸は、ダイエットや老化防止に効果があるとして広く使われているサプリメントで、別名では「チオクト酸」とも呼ばれています。食品では、レバーやほうれん草、ブロッコリー、トマトなどに含まれ、ビタミンのように、体内で代謝を助ける働きを持つ補酵素の一つです。

α-リポ酸を特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になるといわれています。具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。ただし、この特定の遺伝的素因を持った方すべてにインスリン自己免疫症候群が発症するかどうかは現在のところわかっていません。

このような症状が出た場合には、速やかに摂取を中止し、医師の診察を受けてください。また、その際には、α-リポ酸を含有した健康食品を摂取していた旨をお伝えください。

サプリメントは健康増進をうたっていますが、使い方によっては医薬品と同じような副作用を起こすこともあります。健康食品を選択・利用する際には、日常のバランスのとれた食生活や運動が最も重要であることを常に認識し、科学的根拠の乏しい情報に振り回されず、冷静にその必要性を判断してください。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長

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