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ピルによる浮腫、体重増加が心配---低用量で副作用軽減 定期検診で安全に服用

平成22年5月10日掲載

質問

18才の女性。月経痛がひどく受診したところ、低用量ピル(経口避妊薬)を処方されました。経口避妊薬と聞き驚いていますが大丈夫でしょうか?また、ピルは太るとかむくむといった副作用があると聞いているので心配です。

回答

ピルといわれている経口避妊薬は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを主成分とした錠剤で、主に避妊を目的としていますが、最近では、月経不順や月経困難症、子宮内膜症などの治療にも積極的に利用されています。

わが国では1O年くらい前から認可され、保険適応はないのですが、医療機関で必要に応じて処方されます。

ピルはホルモン製剤であるため、さまざまな作用を身体に及ぼすことはよく知られています。主成分の一つである卵胞ホルモンはナトリウム貯留の原因となることがあるため、一部の服用者は、下腿や顔面の浮腫を起こし、その結果として体重が2~3kg増える場合もあります。さらに黄体ホルモンは同化作用をもっており、そのため食欲が増して体重が増加する女性もいます。

このような副作用は、高用量、中用量のピルを使っていたときに大きな問題となっていましたが、現在は、含有ホルモン量を減らすことで、これら副作用の軽減も図った低用量ピルが主流となっており、以前心配されていたような強い浮腫や、急激な体重増加もほとんど見られません。

低用量ピルを安全に服用するためには検診がとても大切です。定期的に問診と検査を受けるようにしてください。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長

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