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トランス脂肪酸、毎日摂取していいか---とりすぎは動脈硬化の原因に バランスの良い食事を心掛け

平成22年4月20日掲載

質問

43才の女性。マーガリンなどの油脂に含まれるトランス脂肪酸は動脈硬化や心筋梗塞(こうそく)の危険性を高めるようですが、毎日食べていても大丈夫ですか?

回答

トランス脂肪酸は、マーガリンやケーキ作りに使うショートニングなどに含まれ、悪玉コレステロールを増加させる一方、善玉コレステロールを減少させることから、心筋梗塞や動脈硬化のリスクを高めるとされています。そのため、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)は、1日にとる総カロリーの1%未満に抑えるよう勧めています。

日本人の摂取量は欧米に比べて少なく、1日の平均では総カロリーの0.3~0.6%と試算されていましたが、ビスケットやケーキなどのお菓子やフライドポテトなどのファストフードをよく食べる人では、より多くとっている可能性があります。

このため、消費者庁は、食品のトランス脂肪酸含有量の表示義務化の指針を今夏までに作り、また、食品安全委員会は、世代、性別ごとの食生活を調べたうえで、トランス脂肪酸の摂取状況を分析し、摂取量による健康への影響を評価し、来年以降にまとめるとしています。

トランス脂肪酸の多い食品は、飽和脂肪酸も多かったり、高カロリーだったりするため、肥満やメタボリックシンドロームなどによる生活習慣病も問題となる例が多く見られます。トランス脂肪酸だけをなくそうとするより、脂質のとりすぎに十分注意し、食生活全体を見直してバランスよく食べるようにしてください。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長

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